スタイリッシュな空間を演出できる「引き込み戸」。
室内のさまざまな場所に取り入れられるようになってきていますが、特徴をよく理解していないと後悔するケースもあるようです。
そこでこの記事では、引き込み戸の特徴とメリット・デメリットを口コミを交えて深堀りしていきます。
▼この記事に書いていること
引き込み戸の外し方や掃除の仕方も詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
引き込み戸とは?
「引き込み戸」とは、簡潔に言うと戸を収納できる戸袋が付いた引き戸のことです。
「引き戸」と「引き込み戸」はよく混同されがちですが、要は戸袋の有無で、引き込み戸も引き戸の一種です。
引き込み戸の一つである「雨戸」を取り付ける家は最近では減ってきていますが、窓や扉をスッキリ収納できるという特徴を活かして室内のさまざまな場所にも取り入れられています。
引き込み戸には3種類あります。
- 雨戸⇒現在は雨戸シャッターが主流
- 掃き出し窓⇒窓の下部分が床まである引き違い窓
- 室内扉⇒櫃内の間仕切りとしても
さらに「床にレールがあるタイプ」と「枠の上から扉を吊るす上吊式」の2つのタイプに分けられ、引き込み戸ではホコリがレールに溜まるのを防ぐため、上吊式が主流となっています。
引き込み戸にすると後悔する?口コミまとめ
実際に引き込み戸を採用している人の、良くない口コミ・良い口コミをまとめました。
引き込み戸を取り入れている人の多くは、戸が完全に壁に隠れるため見た目がすっきりするという理由で選んでいることが口コミからわかりました。
一方で、引き込み戸独特の構造上、掃除がしにくい点を後悔している口コミも目立ちました。
引き込み戸は、メンテナンス性よりも見た目を重視する人に向いていると言えます。
以下、引き込み戸のメリット・デメリットを深堀りしていきます。
引き込み戸のメリットは?
引き込み戸のメリットはこちら。
- 見た目がすっきりする
- 壁の有効活用ができる
- 安全に開閉できる
3つの主なメリットを口コミをもとに詳しくみていきましょう。
見た目がすっきりする
引き込み戸が多い家です。リビング、洗面も引き込み戸です。洗面は開けっ放しで、入浴時だけ閉めています。スッキリするので良いですよ。引用元:Yahoo!知恵袋-ご自宅のリビングや洗面等のドアに引き込み戸を採用された方
引き込み戸は洗面所、納戸、トイレ等多く採用。開けっ放しでは存在感がなくなくなる。引用元:Yahoo!知恵袋-ご自宅のリビングや洗面等のドアに引き込み戸を採用された方
引き込み戸は、開ききった状態の見た目がすっきりして見えるという声が多くありました。
開ききると戸が完全に戸袋に収納されるため、一見すると壁だけの状態になり視界に入ることがありません。
普段、戸を開けておくことが多いという場所におススメです。

戸を閉めた状態でも、引き戸のように枠が目立つことがありませんよ。
壁の有効活用ができる
脱衣室の引き戸問題…。廊下側はトイレの引き戸と干渉し、脱衣室側は可動棚と干渉する 問題解決のために採用したのが戸袋式引き込み戸!これなら両側の壁が使える 引用元:Twitter-@koburoom
引き込み戸の場合、戸が壁の中に収納されるため両面の壁を有効に使えます。
収納棚を取り付けたり、家具の置場所を制限されることもないので便利です。
引き戸の場合、壁のどちらかに戸を引き込む必要があり、場所によっては設置できないケースも。

開き戸にはしたくないという場合、選択肢として引き込み戸を検討してみましょう。
安全に開閉できる
小さな子供さんが居る家庭では、動線の中に開き戸があるとぶつけやすいので、引き戸や引き込み戸に変えると良きです! 引用元:Twitter-@0RLandNTD
ソフトクローズなので、バターンと閉まる事はないです。引用元:Yahoo!知恵袋-ご自宅のリビングや洗面等のドアに引き込み戸を採用された方
引き込み戸は、引き戸や開き戸に比べて安全に開閉できます。
閉まる際にゆっくり閉まるソフトクローズ機能を持つ引き込み戸もあるので、小さな子供のいるご家庭にはより安心です。
引き込み戸のデメリットは?
引き込み戸のデメリットはこちら。
- 掃除しにくい
- 気密性・遮音性に劣る
2つの主なデメリットを、口コミをもとに検証していきます。
掃除しにくい
朝から娘が、家の引き込み戸の隙間に「国語の教科書」を滑り込ませやがったため、完全に遅刻。しかも取り出せなかったし。 引用元:Twitter-@ayanoco_camp
引き戸を外してコマに溜まったゴミを取ったり、戸袋を掃除したり、引き戸をはめ直し 場所とらないし見た目いいけど、メンテに時間かかる 引用元:Twitter-@mir0_
引き込み戸では、狭い戸袋の中を掃除しにくいというデメリットがあります。
具体的には、「戸袋内の掃除で戸をはめ直すのが面倒」「ものが入り込んだ時取り出しにくい」などの声がみられました。
掃除の手間を減らしたい方は、戸袋がある壁の下の巾木が外せる「掃除用巾木(はばき)」というオプションを導入するのがおすすめです。
戸袋内の掃除が簡単にできて、入り込んだものもすぐに取り出せるので便利ですよ。
引き込み戸向けに掃除用巾木なるものがあったのか 知ってたら絶対採用したなー 引用元:Twitter-@sumikorin01
気密性・遮音性に劣る
リビングを暖房で暖めると冷たい空気が引き込み戸の戸袋の隙間からヒューヒューふいてきます。引用元:Yahoo!知恵袋-引き込み戸の気密性アップ方法について
引き込み戸になるとメンテナンス性も要りますし。後は音漏れとかでしょうか。引用元:Twitter-@mellamokaz
引き込み戸は開き戸にくらべ、気密性・遮音性に劣ります。
上下の溝・戸と戸袋の間に隙間ができてしまうのです。
とくに上吊式の引き込み戸の場合、レールにホコリが溜まりにくいメリットはありますが、下の隙間がより大きくなります。

寝室や玄関とリビングの間、トイレなどに設置する場合は、上記のデメリットを踏まえた上でよく検討しましょう。
引き込み戸の外し方は?
戸袋の中のホコリを掃除したい・戸袋の中に物が入ってしまったという際、引き込み戸を外す必要がでてきます。
上吊式の引き込み戸の場合の取り外し方をご紹介します。
引き込み戸を取り外す際は、上記の取り付け手順の逆の手順で取り外します。
- 引き手側の戸のランナーを外す。
- 引戸を回転させながら本体戸袋側を戸袋から引き出す。
- 戸袋側の戸のランナーを外す。
ネジ式の場合の取り外し方は、次にご紹介する掃除方法の動画で詳しく確認できます。
引き込み戸は掃除できるの?方法は?
引き込み戸の戸袋内の掃除を完璧に行うには、引き込み戸を取り外す必要があります。
完全に取り外す必要はなく、先ほどご紹介した引き込み戸を取り外す手順1~2まで行い、また元に戻します。
▼ランナー取り付け部分がネジ式の場合の取外し方法・掃除の仕方をご紹介します。
▼戸袋内の掃除のポイント
- 戸を引き出す際は、床が傷付かないよう戸と床の間にウエス等を挟んでおく
- 奥まで掃除するために、掃除機に延長パイプを取り付けたり
ハンディモップを長い棒と一体化させるなど工夫する
戸袋内はせまい隙間なので、普段からの掃除を心がけていればそこまでホコリが溜まることはないようです。
まとめ
どの戸が向いているかは、使う場所や家族構成などによっても変わってきます。
お年寄りや小さな子供がいるご家庭では引き戸が人気ですが、見た目をスッキリさせたい・壁を有効に使いたいという場合に引き込み戸が採用されているようです。
引き込み戸のメリット・デメリットをしっかりと把握して、家族みんなが快適に過ごせる住まいにしたいですね。
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